QOLを高める在宅栄養管理

DOI
  • 西山 順博
    医療法人西山医院
  • 小山 茂樹
    社会医療法人誠光会 草津総合病院
  • 佐々木 雅也
    滋賀医科大学附属病院 栄養治療部
  • 伊藤 明彦
    独立行政法人国立病院機構東近江総合医療センター消化器内科 国立大学法人滋賀医科大学総合内科学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Home nutritional management to improve the QOL.

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抄録

在宅栄養管理を円滑に行うために、地域一体型NST(Nutrition Support Team 栄養サポートチーム)が必要であることは言うまでもない。全国各地で試みられているが、真の地域一体型NSTを実現するシステムの構築には至っていないのが現状ではないだろうか。医療としての病院での栄養管理はNSTの活動により飛躍的に発展しているが、療養としての在宅でのNSTの活動は難航している。この理由に、在宅療養の認識不足が挙げられると考える。そこで、我々の地域では、在宅で活躍する介護福祉職の基本理念でもある国際生活機能分類(International Classification Functioning, Disability andHealth : ICF)に基づいた理念「こころの平安」で心を一つにし、「おうみ在宅療養連携シート」をツールとして在宅療養を多職種で協力しサポートしていける地域を目指し、大津市を7つのエリアにわけ、各々の在宅療養サポートチーム(Home care Support Team: hST)を結成する構想の実現に向けて活動している。これらの活動が、QOLを高める在宅栄養管理にもつながると確信している。また、2008年より稼働している病診(後方)連携の必須アイテムの大津市PEG地域連携パスについても、本稿で紹介する。

収録刊行物

  • 静脈経腸栄養

    静脈経腸栄養 29 (3), 825-831, 2014

    日本静脈経腸栄養学会

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