軟口蓋麻痺で発症した acute oropharyngeal palsy 例

DOI
  • 地村 友宏
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻感覚器病学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 川畠 雅樹
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻感覚器病学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 永野 広海
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻感覚器病学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 黒野 祐一
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻感覚器病学耳鼻咽喉科・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • A case of acute oropharyngeal palsy with palatoplegia as the initial symptom

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説明

<p>  Guillain-Barre 症候群 (以下GBS) の亜型で稀なもののひとつに acute oropharyngeal palsy (以下 AOP) があり, 今回我々は軟口蓋麻痺を初発症状とした AOP の 1 例を経験した. 症例は16歳の男性で, 両側軟口蓋の挙上不良, 開鼻声を呈した. 急性発症の末梢神経疾患が考えられ, GBS の亜型である可能性も疑い, 抗ガングリオシド抗体を調べ, 抗 GQ1b-IgG 抗体, 抗 GT1a-IgG 抗体の上昇をみとめ, AOP と診断した. その後, 経過観察のみで徐々に症状は改善し, 約 1 ヵ月後に症状が消失した. 耳鼻咽喉科医の口腔咽頭診察において, GBS の亜型疾患を念頭に置くことが重要と考えた.</p>

収録刊行物

  • 口腔・咽頭科

    口腔・咽頭科 30 (2), 171-174, 2017

    日本口腔・咽頭科学会

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