粘膜免疫システムのユニーク性を駆使した炎症性疾患の制御・治療戦略

DOI
  • 吉原 晋太郎
    東京大学医科学研究所炎症免疫学分野 東京大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 清野 宏
    東京大学医科学研究所炎症免疫学分野 東京大学医科学研究所国際粘膜ワクチン開発研究センター 千葉大学医学研究院免疫発生学

書誌事項

タイトル別名
  • Therapeutic strategy for controlling inflammatory diseases by using the mucosal immune system

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説明

<p> 呼吸器・消化器などの粘膜面では対峙する環境に応じた粘膜免疫システムが発達しており, 有益と有害な物質を識別し, 共生と排除を担っている. 宿主粘膜免疫は, 粘膜面に存在する微生物 (例, 腸内フローラ) とは相互・依存的に作用することで共生環境を形成・維持している. 我々は小腸パイエル板において 3 型自然リンパ球 (ILC3) の制御下で組織内共生する細菌 (Alcaligenes 菌) の存在や, ILC3 が腸管上皮細胞の糖鎖修飾の制御を介して腸管管腔側での共生ニッチを構築していることを明らかにした. また, 抗原特異的な粘膜免疫応答の起点であるM細胞をはじめとした粘膜免疫システムの基礎研究成果を基盤とし, コメ遺伝子改変・発現システムを応用したコメ型経口ワクチン「MucoRiceTM」, カチオン化ナノ粒子 (Nanogel) を応用したアジュバント不要な次世代型経鼻ワクチンの開発を進めている.</p>

収録刊行物

  • 口腔・咽頭科

    口腔・咽頭科 30 (1), 43-50, 2017

    日本口腔・咽頭科学会

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