産婦人科病棟の診療ユニットにおける温水器内洗浄水および温水器の細菌検索
抄録
産婦人科病棟で外性器の洗浄などを目的として日常使用している診療ユニットの温水器および温水器内の滅菌蒸留水について, 細菌学的検索を行った.検体は, 温水器内の水や温水器内壁擦過物で, これらを各種寒天平板を用いて定量培養した.その結果, 温水器全体の水からは1.26×103CFU/mlの菌が検出され, その他の検体からも同様な菌数が得られた.検出された菌は, Buykholdeyia (Pseudomonas) cepacza, Pseudomonasfluorescens, Burkholderia (Pseudomonas) pickettii, Sphingomonas paucimobilisの4種類の糖非発酵グラム陰性桿菌とYeast, Micyococcus属であった.以上の成績は, 温水内の水はたとえ滅菌蒸留水を使用していても, 何らかの経路で侵入した菌が増殖することがあることを示すものである.このように菌で汚染された温水を創部などに使用することは, 感染に対する抵抗力の低下した患者に日和見感染を引き起こすことが懸念されることから, 温水器の適切な維持, 管理法を早急に確立することが必要であると思われた.
収録刊行物
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- 環境感染
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環境感染 9 (2), 24-27, 1994
日本環境感染学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204436779264
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- NII論文ID
- 130001738609
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- ISSN
- 18842429
- 09183337
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可