The Usefulness of Hemagglutination Inhibition Test for Measles Vaccine

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  • 麻疹予防接種施行指標としてのHI血清抗体価の有用性
  • マシン ヨボウ セッシュ シコウ シヒョウ ト シテ ノ HI ケッセイ コウタイカ ノ ユウヨウセイ

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院内感染対策の一環として, 重症心身障害児者 (重心) 病棟の入院利用者と直接処遇職員の麻疹既往歴・予防接種歴を調査し, 入院利用者110名および測定を希望した職員52名のHI抗体価 (HI) を測定, 希望者に麻疹ワクチンを接種した. ワクチンを接種した利用者では, ワクチン接種後に麻疹抗体価HIとEIA法IgG (EIA-IgG) を測定, 抗体獲得の有無を確認した. その結果, 麻疹の罹患歴・予防接種歴は入院利用者の半数以上 (65%) で不明であった. 利用者のHI抗体陽性率は59%で, 麻疹罹患歴がある利用者でも陽性率は73%にとどまった. ワクチン接種した利用者43名中9名で接種後のHIが陰性であり, この9名のうち3名はEIA-IgGも4以下でありvaccinefailureが推察された. 一方, 残りの6名はEIA-IgGが6.5以上であり, HIによる偽陰性と考えられた (偽陰性率15%). 麻疹罹患歴・予防接種歴が不明の職員は17%で, 測定を希望した職員中23%でHIが陰性だった. HI陰性の職員のうち職歴から抗体保有の可能性が高いと推測された5名ではEIA-IgGを追加測定, 全員EIA-IgGが7以上であっため予防接種はおこなわなかった. 最終的に予防接種を行った職員は8名のみであった. 不必要な予防接種をおこなってしまう可能性がある程度はあるが, コストのことも含めて考えると, 麻疹の選択的予防接種を行う際にHIは最適な指標といえる.

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