クリギング法による補間の精度と解析データ密度の関係に関する一考察

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書誌事項

タイトル別名
  • Consideration of Correlation between Interpolation Precision and Data Sampling Density in Kriging Method
  • A Case Study in Grade Estimation of a Limestone Quarry
  • ─石灰石鉱山の濃度推定によるケーススタディ─

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説明

石灰石鉱山のCaO分布の補間をクリギング法で行った際の補間精度と解析データ密度との関係について考察した。 まず,実際に稼働している石灰石鉱山の切羽で採取された繰粉データの濃度を用いて160m四方の区域に対し1m間隔の濃度分布を作成し,これを教師データとした。つぎに,この教師データの濃度分布からデータを間引くようにして2m~9m間隔(元データに対するデータ密度が25.3%~1.4%)の8種類のテスト用のデータセットを用意した。 これらのテスト用のデータセットを用いて球バリオグラムによる通常クリギング補間でCaO濃度の分布図を作成し,これらの分布図と教師データの分布図を比較した。結論として,2m~6m間隔(元データに対するデータ密度が25.3%~3.0%)のテストデータからは,教師データの分布図と比較的一致した良好なCaOの濃度分布図を得ることができた。解析データのデータ密度が低下すると補間精度も低下するが,精度の低下傾向は線型モデルのように単純ではなく,5m間隔(元データに対するデータ密度が4.2%)のテストデータで作成した分布では全体の75%以上の領域で誤差率が1%未満の精度であったが,8m間隔(元データに対するデータ密度が1.4%)のテストデータで作成した分布では全体の50%以上の領域で誤差率が1%を超えていた。本稿での考察は,石灰石鉱山での補間精度について,数値的な指針を提供するものである。

収録刊行物

  • 情報地質

    情報地質 25 (3), 149-157, 2014

    日本情報地質学会

参考文献 (6)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204438649600
  • NII論文ID
    130004693892
  • DOI
    10.6010/geoinformatics.25.149
  • ISSN
    1347541X
    0388502X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
    • OpenAIRE
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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