水田の流出負荷および物質収支に及ぼす育苗箱全量施肥・無代かき栽培の影響

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タイトル別名
  • Effects for Effluent Loads and Mass Balance of Paddy Fields with Reduction of Fertilizer and Non-puddled Cultivation
  • スイデン ノ リュウシュツ フカ オヨビ ブッシツ シュウシ ニ オヨボス イクビョウバコ ゼンリョウ セヒ ムシロカキ サイバイ ノ エイキョウ

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説明

育苗箱全量施肥法による減肥および無代かき栽培法が,水田の表面流出負荷,浸透流出負荷,水質浄化量,物質収支に及ぼす影響を,水田4筆を用いて,4年間に亘って検討した.<BR>その結果,育苗箱全量施肥による流出負荷削減効果は表面流出負荷については窒素とリンに大きく表れ,削減率は各々64 %と51 %に上った.浸透流出負荷に対する削減率は窒素26 %,リン23 %であった.一方,無代かき栽培の流出負荷削減効果は表面流出負荷についてのみ表われ,その削減率はSSで71 %,CODで59 %となり,窒素,リンについても41 %と48 %に上った.浄化量に対しては無代かき栽培の効果が大きく,SS,COD,リンで代かき栽培との間に有意な差を示し,窒素では代かきの有無と施肥方法との交互作用が有意な差を示した.物質収支の面からは窒素・リン肥料分が供給超過となっており,より一層の減肥が可能であることが示唆された.

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