楕円体パッシブマーカーを用いた3次元歪み解析の精度に影響する因子

  • 林 大五郎
    Department of Physics and Earth Sciences, University of the Ryukyus

書誌事項

タイトル別名
  • FACTORS CONTROLLING PRECISION OF 3D STRAIN ANALYSIS USING ELLIPSOIDAL PASSIVE MARKERS
  • Factors Cntrolling Precision of 3D Strain Analysis Using Ellipsoidal Passive Markers

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説明

passiveな楕円体の歪マーカーを用いた平均法による3次元歪解析の精度が、初期歪マーカー楕円体の軸比が正規分布する場合に、3つの因子 (1) マーカーの数 (2) マーカーの軸比の平均 (3) マーカーの軸比の標準偏差、とどう関係しているかを調べた。変形場としては (i) 純粋剪断 (ii) 体積変化のないtranspression (iii) 単純剪断、の3つを仮定した。結果は (1) 歪マーカーの数が多いほど歪解析の精度が高い。しかし歪マーカーの数が300をこえると精度に変化はない。 (2) 歪マーカーの軸比の平均が1に近いほど、歪解析の精度は高い。 (3) 歪マーカーの軸比の標準偏差が小さいほど歪解析の精度は高い。これらの結果は3つの変形場でほぼ同様に成立する。しかしtranspressionと単純剪断では、変形につれ歪解析の精度は高くなるが、純粋剪断では変形につれて精度は変化しない。

収録刊行物

  • 情報地質

    情報地質 10 (3), 129-142, 1999

    日本情報地質学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (27)*注記

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