単純X線像における椎間板腔の高さとMRIにおける椎間板変性との関係

  • 元村 拓
    富山医科薬科大学医学部整形外科学教室〔〒930-0194 富山市杉谷2630〕 国民健康保険神岡町病院整形外科
  • 金森 昌彦
    富山医科薬科大学医学部整形外科学教室〔〒930-0194 富山市杉谷2630〕
  • 信清 正典
    国民健康保険神岡町病院整形外科

書誌事項

タイトル別名
  • The relationship between lumbar vertebral disc height on plain radiography and disc degeneration evaluated with magnetic resonance imaging
  • タンジュン Xセンゾウ ニ オケル ツイカンバンコウ ノ タカサ ト MRI ニ オケル ツイカンバン ヘンセイ ト ノ カンケイ

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抄録

単純X線像における椎間板腔の高さ,あるいはその断面積がMRIにおける変性度を反映し得るかを検討した.対象は外来患者45人(平均年齢:49.4歳)である.MRIにおけるL3/4およびL4/5高位の椎間板変性をSchneidermanの分類で評価し,単純X線側面像における椎間板腔の測定法として,(A法)本来の椎間板の前方a,中央b,後方cの和を椎体の前後径dで割る方法.(B法)骨棘を含めた椎間板の前方a ’,中央b’,後方c’の和を骨棘を含めた椎体の前後径d’で割る方法.(C法)画像解析により椎間板の面積S1と椎体の面積S2を測定し,そのピクセル比で比較する方法の3つを使用した.その結果A法およびB法ではMRIにおける椎間板変性の程度と呼応していることが分かった.Schneiderman分類における“marked”あるいは“absent”のcut-off値は約0.6∼0.7と考えられた.

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参考文献 (7)*注記

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