肩こりを有する症例における腰痛の合併  看護婦へのアンケートの結果から

  • 矢吹 省司
    福島県立医科大学医学部整形外科学教室〔〒960-1295福島市光が丘1〕
  • 菊地 臣一
    福島県立医科大学医学部整形外科学教室〔〒960-1295福島市光が丘1〕

書誌事項

タイトル別名
  • Co-existing low back pain (LBP) with neck-shoulder stiffness (NSS)
  • カタコリ オ ユウスル ショウレイ ニ オケル ヨウツウ ノ ガッペイ カンゴフ エ ノ アンケート ノ ケッカ カラ

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抄録

看護婦に対するアンケートの結果から,「肩こりと腰痛を有する症例」や「肩こりに合併する腰痛」の特徴,そして「腰痛を合併する肩こりとはどんな肩こりか」を検討した.肩こりを有する208例を,腰痛の有無により「腰痛合併あり」群と「腰痛合併なし」群に分けて比較検討した.その結果,肩こりとともに腰痛を合併している症例の特徴は,①肩こりや腰痛の他にも何らかの愁訴を有する.②肩こりの治療を受けたことがある.そして,③本人は,睡眠不足やパソコンが肩こりに関連していると考えている,というものであった.すなわち,「肩こりを有する症例に合併する腰痛」とは,肩こり患者が有する多彩な症状の1とつとしての腰痛であると考えられる.また,肩こりとともに腰痛を合併している例とは,睡眠不足やパソコンと関連した,治療を要する程の肩こりを有している症例である,と考えられる.

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