腰痛に対する各種保存治療―私はこうしている  ブロック療法―腰椎変性疾患に対する神経根・椎間関節ブロック

書誌事項

タイトル別名
  • Nerve root block and facet block for degenerative lumbar disorders
  • 腰椎変性疾患に対する神経根・椎間関節ブロック
  • ヨウツイ ヘンセイ シッカン ニ タイスル シンケイコン ツイカン カンセツ ブロック

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説明

腰椎変性疾患に対する保存的治療としての, 神経根・椎間関節ブロックについて報告する. 神経根ブロックは神経根性疼痛を有する患者に対して行っており, 責任神経根の同定も可能となるが, 馬尾障害例における効果は期待できない. 神経根ブロックは保存的治療として約50%の症例で有効であり, 高齢者, ブロックの効果時間が長い症例が多かった. 椎間関節ブロックは腰椎椎間関節性の疼痛の診断と治療に用いているが, 椎間関節性の疼痛であると診断された症例で, 後内側枝ブロックで効果がある症例では後内側枝の電気焼灼術も考慮している. 本法は約70%の症例で効果を認めるが, 約25%の症例では後内側枝ブロックで効果があるにもかかわらず電気焼灼術後の効果を認めず, 手技上の問題や心因性の要素の関与を考慮する必要があった.

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