褐毛和種の産肉能力検定 (間接法) 成績における近交の影響

DOI

抄録

褐毛和種の産肉形質に対する近交の影響を, 1969年から1988年にかけて産肉能力検定 (間接法) を受検した429頭の個体牛のデータを用いて調査を試みた。産肉形質として1日増体量, 1日体高増加量, 1日技肉増加量, ロース芯面積, 脂肪交雑および格付を採りあげた。近交群と非近交群のこれら形質問の差は, いずれの項目においても有意差は認められないが, 1日増体量を除いて非近交群の値のほうが若干高くなっていた。各形質の近交係数に対する1次回帰係数には有意性は認められないが, 1日増体量を除いて負の回帰係数であった。また1960年代中期から多くの種雄牛を輩出してきた重玉系について, 同様の分析をしてみると, 1日増体量を除いて近交群のほうが各形質の値は若干高くなっていた。各形質の近交係数に対する1次回帰係数は, いずれの形質にも有意性は認められないが, 肉質評価に関する形質の回帰係数は正の値であった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204441372544
  • NII論文ID
    130004185160
  • DOI
    10.11461/jwaras1968.36.53
  • ISSN
    18846394
    09143459
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ