バスケット法により評価したテンサイ品種の根の諸特性

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of root system development in sugar beet varieties inferred using the basket method

抄録

北海道のテンサイ品種において,根系の品種間差が明らかにされている浅根型品種の 「アセンド」,深根型品種の 「カブトマル」 および中間型品種の 「スタウト」の,主根から分枝する側根の発根数,根の伸長角度および根直径をバスケット法で観察した.発根数はS字状曲線で推移し,発根数の少ない第1次成長期,続いて発根数が急速に増加する第2次成長期,そして発根数が頭打ちとなる第3次成長期 が認められた.「カブトマル」 の発根数は 「アセンド」よりも多く,特にⅡ期とⅢ期の発根数の差が大きかった.側根の伸長角度は播種後16日目頃から品種間差異が認められるものの,この指標を用いた根系の深さの判定は困難であることが分かった.ルートモデルを用いた根直径の解析から,「カブトマル」 は 「アセンド」 よりも太い根が認められ,特に1次側根と2次側根が太かった.本研究により,深根型品種の「カブトマル」は太い根を持ち分枝能力が高く根系発達に優れていたのに対し,浅根型品種の「アセンド」は深根型よりも細い根を持ち根系発達が遅いことが分かった.

収録刊行物

  • 根の研究

    根の研究 23 (2), 39-46, 2014

    根研究学会

参考文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204442039808
  • NII論文ID
    130005078038
  • DOI
    10.3117/rootres.23.39
  • ISSN
    18807186
    09192182
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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