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- 清水 邦夫
- 東京理科大学
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説明
2母数対数正規分布の確率点の推定法として,一様最小分散不偏推定,最尤推定,順序統計量にもとづく推定,モーメント法による推定の4種類を採用したときに,これら4種類の推定法の比較が,効率を平均2乗誤差の比で定義することによりなされる.<BR>最尤推定量は,下側確率が大きいところで一様最小分散不偏推定量よりも効率が高く,下側確率が0.5以下では一様最小分散不偏推定量よりも効率が低くなることが示される.また,つぎのことも示される.最尤推定量と比較した場合,順序統計量にもとづく推定量は,標本数が大きければ,下側確率が0.1から0.9までは効率が60%以上であるが,0.98のときは著しく下り40%以下である.モーメント法による推定量に関しては,下側確率が0.6から0.7付近で効率が大きく最尤推定量とほぼ同程度であるが,その他では下側確率を固定して考えると未知母数σが大きくなるにつれて効率が下る.
収録刊行物
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- 応用統計学
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応用統計学 10 (1), 23-37, 1981
応用統計学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204442226304
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- NII論文ID
- 130001295129
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- ISSN
- 18838081
- 02850370
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可