いのちの医療哲学事始め : 始原東洋医学の立場から澤瀉久敬の『医学概論』を再考する
-
- 渡邉 勝之
- 明治国際医療大学鍼灸学部基礎鍼灸学講座
書誌事項
- タイトル別名
-
- Initiative in Medical Philosophy of Life : Reconsider Principles of Medicine by Hisayuki Omodaka from a Standpoint of Primordial Oriental Medicine
この論文をさがす
抄録
1. 現代の閉塞感を打破するためには、人間の認識として単細胞レベルから有している原始感覚(印知感覚)を根底とする感性的認識と人間の特徴である理性的認識、さらにはそれらに基づいた実践的行為の3つが調和した、生活者(生かされて活きている存在者)となる必要がある。2. それを実現するためには、理性で捉えた時間・空間に加え、感性で捉えた瞬間(いまここ)を統合することにより、世界観・生命観・死生観を根本的に捉えなおす必要がある。3. 生活者一人ひとりが《いのち》の主人公となり、セルフケアの実践ならびに自助(セルフケア)・共助(地域包括ケア)・公助(専門医療)の関係を本来の姿へと再構築することにより、より良い医学・医療システムを医療従事者らと共に創造する。4. 《いのち》の働きである《自己治癒力・core》ならびに《自然治癒力・CORE》。これら2つが、医学・医療を必要としない、社会を実現するための《核》となる。
収録刊行物
-
- 人体科学
-
人体科学 24 (1), 11-19, 2015
人体科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204442430848
-
- NII論文ID
- 110009986779
-
- ISSN
- 24242314
- 09182489
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可