ケア業務負担感に影響を与える要因の検討 : 老人保健施設に勤務する看護職と介護職の比較

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  • Evaluation of factors that affect one's sense of burden, experienced by health care personnel : A comparison of nurses and nursing care personnel at geriatric care facilities

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抄録

本研究は、看護職と介護職の業務活動が、心理的負担感を構成するケア業務負担感、対高齢者ケア苦手意識、自己の健康意識によってどのように影響をしているか把握し、この結果をもとに、両職種のケア業務負担感をパターン分けし、その要因を検討した。対象は、全国の老人保健施設における看護職と介護職であり、両職種に対して調査票への回答を依頼し、計554名の回答が得られた。調査項目は年齢層や経験年数・勤務体制や施設規模などの基本属性、自己の健康意識、対高齢者ケア苦手意識、ケア業務負担感等であった。その結果、経験年数の積み重ねが左右する技術的なことよりも、高齢者との対人関係の関連が明らかになった。両職種とも、高齢者に対するケア苦手意識があるとケア業務負担感が高くなる傾向にあった。さらに、ケア業務負担感における直接的な業務の負担感は、間接的な業務にも影響を及ぼしていた。また、自己の健康意識が高いほど、高齢者との対人関係も積極的な傾向が見られた。ケア業務負担感では、看護職と介護職の相違のあった部分としては、「援助計画立案・評価業務」の業務項目であり、看護職よりも介護職において施設利用者のケア計画や評価することに対して負担感があった。

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