褐毛和種成雌牛の可食肉生産量

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抄録

褐毛和種成雌牛の肥育素牛の条件を検討するため, 連産泌乳牛と非泌乳牛について, 計17頭の屠殺解体を行ない, 産肉性, 体構成割合および可食肉生産割合などについて調査を行なった。<BR>結果は以下のとおりである。<BR>1) 非泌乳牛群は連産泌乳牛群より, 内臓脂肪量, 背脂肪の厚さ, バラの厚さおよび脂肪交雑において有意 (P<.05) に高く, 連産泌乳の状態はこれらの値を低める要因となることが推察された。<BR>2) 連産泌乳牛群と非泌乳牛群の枝肉量に対する骨, 赤肉, 脂肪量の割合はそれぞれ, 骨: 14.8, 13.1%, 赤肉: 59.7, 53.9%および脂肪: 19.2, 24.9%で, 両牛群間にすべて有意 (P<.05) 差があった。<BR>3) 枝肉に対する可食肉生産割合は連産泌乳牛群が75.0%で, 非泌乳牛群のそれは69.9%で, 両牛群間に有意差 (P<.05) があり, 非泌乳の老廃牛 (1頭) においては, 63.6%に低下した。<BR>4) 以上の結果から, 成雌牛の肥育素牛の条件は, あまり老齢でない連産泌乳牛を用いることが望ましいと思われる。

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  • CRID
    1390001204443099136
  • NII論文ID
    130004185013
  • DOI
    10.11461/jwaras1968.22.13
  • ISSN
    18846394
    09143459
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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