A Safety System for Elevators(<Special Survey>"Case Studies on Reliability, Maintainability and Safety-10 Years from the last Reliability Handbook Publication-" Part 5 Maintenance, Safety and Management of Systems)

Bibliographic Information

Other Title
  • エレベーターの安全システム(<特集>「信頼性・保全性・安全性の事例:システムの保全・安全と管理編」〜信頼性ハンドブック出版から10年を経て〜)
  • エレベーターの安全システム
  • エレベーター ノ アンゼン システム

Search this article

Abstract

近年,中低層住宅などでは建物高さを有効利用できる屋上に機械室のないエレベーターが主流になっている.これは建物屋上の機械室に設置していた巻上機や制御盤を昇降路内に設置することにより,機械室をなくし昇降路の上端スペースを縮小したものである.しかし,エレベーターは走行速度が高くなるにつれて,安全のために確保しなければならない昇降路上部のオーバーヘッド寸法や下部のピット深さが大きくなる.このため,従来エレベーターでは,速度アップによる運行効率向上と,昇降路の省スペース性を両立することは困難であった.本稿では,この課題の解決策として,電子回路によりかごの速度を連続的に監視することで上下端スペースの短縮を実現するエレベーターの電子化安全装置について述べる.また,従来機械式であったエレベーター安全系を電子化し実用化するためには,信頼性の作り込みが重要である.従来の機械式安全装置の信頼性設計の考え方は,機器設計の信頼性そのものであり設計者のスキルに大きく左右されるのに対して,電子化安全装置での信頼性設計の考え方は,国際規格にもあるように客観的にリスクを分析し,その影響を許容範囲まで小さくする手段を講じることで安全性に対する信頼性を確保しようとするものである.

Journal

References(3)*help

See more

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top