通信と電子機器の高信頼な利用を実現する建築電磁環境対策技術(高信頼・高安全なシステムを支える通信の要素技術とその応用)

書誌事項

タイトル別名
  • Electromagnetic Environment Protection Technology in the Building which Realizes Use of Highly Reliable Communication and Electronic Devices(Communication Technologies and their Applications for High Reliability and High Safety Systems)
  • 通信と電子機器の高信頼な利用を実現する建築電磁環境対策技術
  • ツウシン ト デンシ キキ ノ コウシンライ ナ リヨウ オ ジツゲン スル ケンチク デンジ カンキョウ タイサク ギジュツ

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抄録

スマートフォンの爆発的な普及は,電波の周波数資源の不足をもたらし,チャンネル干渉による通信速度の低下や切断を引き起こしている.また秘匿情報を載せた通信波の建物外部への漏洩によって情報セキュリティーが低下している.さらに建物外部から浸入する妨害電磁波によって,医療機器や生産設備などの各種精密電子機器が原因不明の誤動作事故を引き起こすリスクが懸念されている.こうした機器側だけでは対処しきれない問題は,機器を使用する建物側でカバーする必要がある.そのためには適切な電磁環境を室内に確保して,通信と電子機器の高信頼な利用を実現する建築電磁環境対策技術を活用していくことが重要になる.具体的には,必要な電磁波を必要な場所で遮蔽または透過させ,通信波同士の干渉や通信波の外部への漏洩,妨害電磁波の内部への浸入を防止,または制御する.そこで本報告では,より信頼性の高い無線通信や機器の安全性を確保するために必要な建物の機能について述べ,さらに建築電磁環境対策の新しい要素技術として,無線LANの妨害波を選択的に遮蔽する仕切り壁とその開発環境について紹介する.

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