手術を受けた子どもへのプレパレーションに関する親の意識

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タイトル別名
  • Parents' thoughts about psychological preparation for children who have undergone surgery
  • シュジュツ オ ウケタ コドモ エ ノ プレパレーション ニ カンスル オヤ ノ イシキ

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抄録

日本では、1994年の子どもの権利条約への批准をきっかけに、プレパレーションが小児看護の領域に普及してきた。そこで、近年のプレパレーションの実施状況と課題を明らかにするために、手術を受けた子どもの親への意識調査を実施し現状と課題を検討した。倫理的配慮として、事前に調査の承諾を得た施設または患者会の代表者経由で無記名による自記式質問紙を配布し、自由参加を保障した上で調査を行った。対象は、子どもが手術目的で入院し付き添ったことのある親208名(回収率43.7%)であった。結果は、子どもへの年齢にふさわしい説明が必要だと考えている親が8割であったが、実際に年齢にふさわしい説明を受けたとの回答は4割弱であった。説明の時期は6割が「手術が決定した時」を希望し、視覚的な道具を用いた方法や、医療者が「術後に子どもを褒める対応をした方がよい」と要望していた。また、記述回答では細かい説明よりも医療者との関係性を重視する回答があった。

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