書誌事項
- タイトル別名
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- Pain relief with Saikokeishito for acute exacerbation of chronic pancreatitis: report of a case
- マンセイスイエン ノ キュウセイ ゾウアク ニ ヨル ジョウ フクブツウ ニ サイコケイシトウ ガ チョコウ シタ 1 ショウレイ
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説明
アルコール性慢性膵炎の急性増悪による上腹部痛が柴胡桂枝湯で消失し,画像所見も改善した症例を報告する.62歳の維持透析中の男性で,内科に入院中であった.視覚アナログスケールで60-80/100 mmの上腹部痛と背部痛があり,疼痛の治療のために麻酔科を紹介された.モルヒネの持続静脈内投与を開始し,疼痛は軽減し,2週間後にモルヒネを中止した.しかし,経口摂取を開始後に膵炎が再燃し,上腹部痛が再発した.モルヒネ,フェンタニルの持続静脈内投与,アトロピン,非ステロイド性抗炎症薬を併用したが,上腹部痛は軽減しなかったので,柴胡桂枝湯の内服を追加した.上腹部痛は10日後に消失し,オピオイドを中止した.腹部CTで遷延していた膵の炎症性変化が軽減していた.柴胡桂枝湯は単に疼痛を軽減しただけでなく,膵炎の治癒も促進したと考えられた.
収録刊行物
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- 日本ペインクリニック学会誌
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日本ペインクリニック学会誌 16 (2), 165-168, 2009
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204458080256
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- NII論文ID
- 10026932532
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- NII書誌ID
- AN10440947
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- ISSN
- 18841791
- 13404903
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- NDL書誌ID
- 10327564
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可