歯科矯正学的牽引側における歯根膜線維芽細胞の免疫組織化学

  • 渡邉 武寛
    松本歯科大学大学院 硬組織疾患病態解析学 松本歯科大学病院 矯正歯科
  • 中野 敬介
    松本歯科大学大学院 硬組織疾患病態解析学 松本歯科大学 総合歯科医学研究所
  • 清水 貴子
    松本歯科大学病院 口腔診断科
  • 岡藤 範正
    松本歯科大学大学院 臨床病態評価学
  • 栗原 三郎
    松本歯科大学 総合歯科医学研究所
  • 山田 一尋
    松本歯科大学大学院 臨床病態評価学 松本歯科大学病院 矯正歯科
  • 川上 敏行
    松本歯科大学大学院 硬組織疾患病態解析学 松本歯科大学 総合歯科医学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Immunohistochemistry of the Periodontal Ligament Fibroblasts in Orthodontic Tension Sides
  • シカ キョウセイガクテキ ケンインガワ ニ オケル シコン マク センイ ガ サイボウ ノ メンエキ ソシキ カガク

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抄録

歯科矯正学的治療の免疫組織化学的基盤,すなわち歯科矯正学的メカニカルストレスを付与したマウスの歯根膜組織を用いて,その初期における病理組織学的変化を調べるとともに,骨芽細胞分化関連因子であるRunx2とMsx2の免疫組織化学的発現の変化について展望した。当該の牽引側歯根膜線維芽細胞は,メカニカルストレスを受けた20分後には両者の強い発現があり,この傾向は時間の経過とともに増強していた。24時間後においては,歯根膜線維芽細胞,骨芽細胞,セメント芽細胞に強発現していた。また,ALPの発現も同様であった。以上の所見から,Runx2は初期の骨芽細胞への分化を誘導し,Msx2はその際の促進因子として働く事が強く示唆された。

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参考文献 (46)*注記

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