サトウキビの簡易栄養診断に向けた葉身窒素含量の近赤外測定法の開発

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タイトル別名
  • Development of the NIR measurement of TN content in the sugarcane leaf for a handy nutritional diagnosis.
  • サトウキビ ノ カンイ エイヨウ シンダン ニ ムケタ ヨウシン チッソ ガンリョウ ノ キンセキガイ ソクテイホウ ノ カイハツ

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抄録

サトウキビの生育状態や土壌状態を的確に把握し,増産と高品質化を実現する合理的な栽培管理が求められている.そこで,本研究では近赤外分光法(NIR)を用いて,サトウキビの乾燥葉と生葉のNIRスペクトルから全窒素(TN)を測定し,生育中の栄養診断を簡便に行う検量線の開発を試みた.乾燥葉および生葉についてそれぞれTN検量線を作成してその評価を行った結果,良好な精度が得られ,栄養診断が大幅に簡便化できる可能性を示した.続いて,乾燥葉および生葉のいずれにも適用できる同一TN検量線を作成した.乾燥葉で最もTNと高い相関の得られた2183 nmを第1波長として生葉検量線を作成した結果,予測標準誤差(RMSEP)は0.16%となり,本TN検量線はいずれにも適合可能であることを確認した.さらに,低価格な分光器の開発を目的に可視光に近い短波長領域(650–1100 nm)のみによる生葉のTN検量線を検討した結果,RMSEPは0.25%となり,簡易栄養診断の可能性が示唆された.<br>

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