単純繰り返し作業による作業姿勢が作業負担に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of working posture on workload during a simple repeated task.
  • タンジュン クリカエシ サギョウ ニ ヨル サギョウ シセイ ガ サギョウ フ

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説明

本論文は,機械化に伴う作業として,機械オペレータのディスプレイ画面を視覚情報とした作業を想定し,作業時間と作業姿勢の組み合わせの違いが作業成績と作業負担に及ぼす影響を調べた。得られた結果より次のことが確認された。(1)キャビン内での連続操作作業では,連続立位作業よりも連続座位作業の方が精神的負担は高まる傾向にあった。一連続作業時間は,15分ごとに変化のある作業と組み合わせることにより,精神的負担の軽減が確認された。(2)心拍数から見た作業種類の組み合わせは,作業開始直後に座位姿勢作業を行わせ,その後立位姿勢作業に移らせることが心拍数の増加を抑えられる傾向が認められた。ストレス感は,長時間の連続作業によるストレスの訴えが高く,作業種類を変化させることがストレスを緩和させる結果となった。(3)作業成績は,長時間連続作業になるほど作業成績は悪く,短時間に作業種類を変化させた作業組み合わせにおいて作業成績が良好な結果となった。この内,特に見逃しは,連続長時間座位姿勢作業で多く現われ,短時間に作業種類を変化させた作業組み合わせで極端に減少傾向が認められた。見逃しは,運転作業に見られる作業ミスの一つで,この出現の大小が労働災害へとつながることと思われる。したがってこの種の作業において,連続長時間にわたる単調作業は労働安全上危険であることが示唆された。

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