乾燥期に植栽したスギコンテナ苗と裸苗の活着,生育および積雪被害発生状況の比較

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タイトル別名
  • Comparisons between containerized seedlings and bare root seedlings of Cryptomeria japonica planted in a dry period based on the survival, growth, and frequency of snow damage.
  • カンソウキ ニ ショクサイシタ スギコンテナ ナエ ト ラ ナエ ノ カッチャク,セイイク オヨビ セキセツ ヒガイ ハッセイ ジョウキョウ ノ ヒカク

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抄録

<p>乾燥期の植栽におけるスギ裸苗に対するコンテナ苗の優位性を検証するため, 富山県で最も降水量の少ない 5 月にスギコンテナ苗と裸苗を植栽し,活着,初期生長および積雪被害の発 生状況を比較した。また,コンテナ苗についてはディブルを用いて通常の深さで植栽するディブル普通植え, 深めに植えるディブル深植え,鍬を用いて植える鍬植えを設けた。その結果,植栽から 18 日までに,裸苗 は全体の 8 割以上が枯死したのに対し,コンテナ苗の枯死率は 1 割に満たなかった。このことから,乾燥 条件下での植栽において,スギコンテナ苗は裸苗に比べ高い活着性能を有することが示された。植栽 1 年 目の成長を比較すると,直径成長率は裸苗に比べコンテナ苗で優れ,樹高成長率はコンテナ苗ディブル普 通植えを除けば,裸苗とコンテナ苗に明確な差はなかった。1 積雪後の積雪被害の状況について,コンテナ 苗,裸苗ともに根抜け被害の発生は認められなかった。一方,倒伏被害はコンテナ苗ディブル普通植えに おいて顕著であったが,コンテナ苗ディブル深植えでは被害が軽減された。</p>

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