作業道の改良による伐出作業システムの生産性の向上と経費削減効果の検証

DOI 日本農学文献記事索引 Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • A verification study of a spur road improvement project on harvesting operational efficiency and total cost reduction.
  • サギョウドウ ノ カイリョウ ニ ヨル バツシュツサギョウ システム ノ セイサンセイ ノ コウジョウ ト ケイヒ サクゲン コウカ ノ ケンショウ

この論文をさがす

抄録

<p>高知県の南国市黒滝地区において,森林組合が施業地を集約化し,スイングヤーダや欧州製のタワーヤーダによる効率的な集材作業と10 t トラックによる現場から市場への直接運材を導入するため,既設の低規格な作業道を改良し事業地の幹線となる高規格な作業道を作設した。作設経費については,改良経費に低規格作業道の開設費を加えても,高規格作業道を新設するよりも安価となった。作業道改良前後の伐出作業の労働生産性は,改良前の単線地曳集材と小運搬作業による生産性が0.45m3 /人時であったのに対し,改良後に可能となったタワーヤーダ集材では0.98m3 /人時となった。伐出作業調査の生産性を用いると,作業道の開設費用も含めた伐出経費は作業道改良前後で13,817円/m3 から8,895円/m3 に削減される結果となった。ただし,単木材積が小さくなるとコストは必ずしも低くならないことから,タワーヤーダがその性能を生かし,低コストで集材するためには単木材積が一定以上大きいことが必要である。</p>

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ