ロングリーチグラップルを用いた間伐作業システムの開発 : 諸条件が木寄生産性に与える影響(<特集>システム化林業への挑戦)

書誌事項

タイトル別名
  • Development of thinning system using excavator with long-reach grapple : Effects of conditions on prehauling productivity(<SPECIAL ISSUE>Challenge to systematized forestry)
  • ロングリーチグラップルを用いた間伐作業システムの開発--諸条件が木寄生産性に与える影響
  • ロングリーチ グラップル オ モチイタ カンバツ サギョウ システム ノ カイハツ ショ ジョウケン ガ キヨセ セイサンセイ ニ アタエル エイキョウ

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説明

伐倒木を路端まで引き寄せる木寄工程にロングリーチグラップルを用いた間伐作業システムを開発することを目的に,本報では間伐方法,木寄方向,地形条件,路網条件の違いが木寄生産性に与える影響を明らかにした。労働生産性は,列状間伐,下荷,傾斜23度,立木時位置に対する最大木寄距離33m,幅員3.5m,単木材積0.32m^3/本の作業条件において最も高く9.0m^3/人時であり,同様の条件下の点状間伐における5.9m^3/人時に比べ約1.5倍となった。また,アームの先に搭載したウィンチを併用すると,最大木寄距離が約2倍の70m近くまで拡大し,生産性は7.7m^3/人時と約1割の低下に抑えられた。木寄方向の違いでは,上荷より下荷の方が約1.6倍と生産性が高く,最大木寄距離も6m以上長くなった。路網条件の違いでは,幅員3.0mよりも3.5mの路上の方が約1.6倍と生産性が高くなった。一方,地形条件の違いが生産性に与える影響は小さかった。この機械には,作業基盤としてこの車体重量を支える路体構造が求められるものの,点状間伐と列状間伐ともに,非常に高い生産性が得られる機械であることが明らかとなった。

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