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- 佐藤 直行
- 公立はこだて未来大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Elucidation of Brain Distributed System with a Global Network Model of EEG
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説明
脳はコンピュータとは異なり,光や音など異なる属性に関する情報処理は別々のハードウェア(脳部位)で並列分散的に処理される.このような構造は予測不能に変化する環境に適応して行動するために必要な構造だと考えられるが,どのようにして個体全体の情報を統合しているのだろうか? この問題を解く手がかりが「神経活動のリズム同期現象」である.リズム同期は多数要素の時空間パターンを自己組織的に生成できるダイナミクスであり,脳の各部で機能的な役割をもつことが明らかになってきた.なかでも領野スケールの同期現象である“脳波”は,脳分散システムにおける情報統合プロセスの理解に役立つ.本稿では神経活動のリズム同期現象とその機能的意義について概説し,脳波の大域脳モデルが脳分散システムの理解への道筋を与えうることを述べる.
収録刊行物
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- 日本神経回路学会誌
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日本神経回路学会誌 18 (3), 119-128, 2011
日本神経回路学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204466527872
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- NII論文ID
- 10029733979
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- NII書誌ID
- AA11658570
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- ISSN
- 18830455
- 1340766X
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可