疾患モデルとしてのメダカ: 突然変異体の解析とアレイによるヒレ再生の解析

  • 工藤 明
    東京工業大学大学院生命理工学研究科

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説明

我々はメダカ突然変異体のスクリーニングにより、中胚葉組織・細胞である、骨、心臓血管・血球、ヒレの変異体を166種類を得、さらにその53種類をライン化し、その中で特に興味深い20種類について候補遺伝子の同定を行っている。赤血球形成異常の変異体whoの原因遺伝子はENU変異体としては世界で初めて、原因遺伝子が同定され、その産物はヘモグロビンの合成酵素ALADであった。またヒレ伸張が異常な変異体の原因遺伝子は転写因子であるhoxb8であった。Hob8は伸張に関与するwnt5な発現を制御していることが明らかになった。またメダカ尾ビレ再生関連遺伝子として6種類同定され、その中の1つはヒレ再生1日目と咽頭歯再生領域に発現が見られ、再生特異的に発現する遺伝子であった。

収録刊行物

  • 動物遺伝育種研究

    動物遺伝育種研究 35 (Supplement), 34-40, 2007

    Japanese Society of Animal Breeding and Genetics

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204467172608
  • NII論文ID
    130003857702
  • DOI
    10.5924/abgri2000.35.supplement_34
  • ISSN
    18843883
    13449265
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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