放射性廃棄物地層処分における記録保存の検討(イノベーションとしての記録管理)

  • 杉山 和稔
    原子力環境整備促進・資金管理センター
  • 高尾 肇
    原子力環境整備促進・資金管理センター 日揮株式会社(JGC)産業プロジェクト部
  • 大内 仁
    原子力環境整備促進・資金管理センター
  • 松原 望
    東京大学大学院新領域創成科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Study on the Record Preservation of High Level Radioactive Waste Geological Disposal(Annual Conference)
  • 放射性廃棄物地層処分における記録保存の検討
  • ホウシャセイ ハイキブツ チソウ ショブン ニ オケル キロク ホゾン ノ ケントウ

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抄録

高レベル放射性廃棄物の地層処分においては、倫理的側面からの配慮の重要性が近年議論されており、そのひとつのオプションとして、将来世代に向け地層処分に関する情報を保存・伝達する方策を検討した。廃棄物の有する放射能が一定のレベルまで低減する期間の考察から、将来千年後程度までは地層処分の詳細な情報を文書で残すことを考えた。さらに約千年後を過ぎても引き続き放射能は残ることから、地下の処分場の存在をマーカーやモニュメント等によって伝えることを考えた。文書記録を長期間保存するために、より耐久性があり、かつ保存環境への依存性が低い記録保存媒体を検討した結果、ファインセラミクスのうち耐食性及び耐磨耗性に優れた炭化ケイ素が、記録の長期保存媒体として有望な材料であることが示された。

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