片脚立位時の股関節骨頭合力に対する姿勢変化と杖の影響 : 三次元運動解析装置による体重心の算出

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  • The Influence of the Postural Change and the using Cane on Hip Joint Force during One Foot Standing : The Calculation of the Center of Mass by using the Three-Dimensional Motion Analysis System

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股関節骨頭合力を知ることは,股関節疾患の整形外科的治療や理学療法を行ううえで重要である。片脚立位時に臨床上よくみられるTrendelenburg現象およびDuchenne現象発現時,および杖使用時の股関節骨頭合力を求め比較・検討した。合力の算出はPauwelsの静力学的モデルを利用した。Pauwelsは姿勢変化による重心移動を考慮していないが,本研究では体重心の変化を三次元運動解析装置を用いて算出し,骨頭合力の計算に利用した。その結果,骨頭合力は片脚立位では体重比で2.97倍,Trendelenburg肢位では3.10倍,Duchenne肢位では1.17倍,最大限荷重での杖使用時では0.58倍になった。これにより,体幹の立脚側への側屈や杖の使用が股関節への荷重軽減に有効であることが裏付けられた。また,片脚立位での骨頭合力は生体内に圧センサーを組み込んだ直接計測とほぼ一致した値であり,間接計測でも体重心を求めることで骨頭合力の算出が精度よく可能であることがわかった。

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