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- 西村 剛
- 京都大学霊長類研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Origin of Human Speech and Primate Vocalizations: Paleoanthropology and Bioacoustics
- 話しことばの起源と霊長類の音声--古人類学と生物音響学
- ハナシコトバ ノ キゲン ト レイチョウルイ ノ オンセイ コジンルイガク ト セイブツ オンキョウガク
- ―古人類学と生物音響学―
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説明
ヒトの話しことばにみられる連続的で変化に富んだ音声は,他の霊長類の音声とは異なり,言語で整理された多種多様な情報のすばやい効率的な伝達を可能にする。ヒトは,ヒト以外の哺乳類とは異なり,脳で作られた音声計画に合わせて音声器官の運動を随意に制御し,声道形状を的確なかたちへと連続的に変化させて,話しことばをつくりだす。古人類学的研究では,その話しことばに関連すると考えられる形態学的特徴を探し出し,その特徴に関する古人類の比較形態学的分析を通じて,言語の起源が論じられてきた。一方,ヒト以外の霊長類における音声器官の比較形態学的研究や音声の生物音響学的研究の進展は,話しことばの生物学的基盤は,ヒト系統以前から,それとは関係のない別々の適応を経て現れたというモザイク進化モデルを描き始めた。今後,両研究アプローチによる知見の蓄積とともに,それらが運動学的分析のもとに統合されることを期待したい。それにより,話しことばの解剖学的基盤の何がヒト特異的であるのか,あらためて浮き彫りになるだろう。その実証的知見が古人類学的研究へ還元されるとき,話しことばを含む言語の長い進化プロセスの解明への新たな一歩がふみ出されるに違いない。<br>
収録刊行物
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- Anthropological Science (Japanese Series)
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Anthropological Science (Japanese Series) 116 (1), 1-14, 2008
一般社団法人 日本人類学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204470946688
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- NII論文ID
- 10029569823
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- NII書誌ID
- AA11307827
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- ISSN
- 13488813
- 13443992
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- NDL書誌ID
- 9568573
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可