参考角度提示板(Reference Angle Board)を用いた関節可動域検査の試み

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  • サンコウ カクド テイジバン(Reference Angle Board)オ モチイタ カンセツ カドウイキ ケンサ ノ ココロミ

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抄録

【目的】ゴニオメーター(以下,ゴニオ)および目測との比較を通して,Reference Angle Board(以下,RAB)を用いた関節可動域検査の特性を明らかにすること。【方法】検査者は健常成人72名とした。右股関節屈曲運動の自動的関節可動域を,40度,70度,110度の3種類の設定角度とゴニオ,RAB,目測の3種類の測定方法の組み合わせで計9通りの測定を行い,その測定誤差と所要時間を記録・分析した。後日,同様の測定を行い初回と比較した。【結果】RABの角度誤差は,ゴニオと比較すると設定角度40度と70度で有意に大きかった。設定角度別では,70度と110度よりも40度で有意に大きかった。測定時間は,初回ではRABとゴニオの間に有意差はなく,それらよりも目測が有意に短かった。再検査時には,目測,RAB,ゴニオの順に測定時間が短かった。【結語】特定条件下ではあるが,RAB測定がゴニオよりも速く,目測よりも正確に測定が可能であることが示唆された。<br>

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