禁煙支援プログラムの需要分析

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タイトル別名
  • The Demand Analysis for Quit Smoking Programs
  • キンエン シエン プログラム ノ ジュヨウ ブンセキ

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抄録

(研究目的)<br> 本研究は禁煙支援プログラムについて,禁煙希望者がどのようなプログラムを選択するのかについての需要分析をする。<br>(研究方法)<br> 2004年2月にWEBを利用し,4つの禁煙プログラムのコンジョイント分析と,回答者の属性,喫煙歴,禁煙歴について調査した。調査対象は8,000名に調査票を送付した。禁煙プログラムは,(1) 保健所(禁煙教室による集団指導)(2) 医療機関(禁煙外来での医師による禁煙指導およびニコチンパッチの処方)(3) 薬局(大衆薬として購入できるニコチンガム)(4) 薬局(大衆薬として購入できる場合としたニコチンパッチ)とした。軸は場所(プログラム),時間帯,片道時間,費用とした。コンジョイント分析は軸が直交するように配置し,また5パターン用意し無作為に割り付けた。推定はプログラム毎に行いコンジョイント分析では標準的な手法である回答者の固有効果を考慮したrandom effect probitを用いた。<br>(結果・考察)<br> 回収は3,166名,そのうち喫煙者は907人(28.6%)であった。推定結果から,すべてのプログラムで費用が下がるほど禁煙プログラムの選択確率は有意に増加した。また,保健所,医療機関ともに片道時間が短くなるほど,選択確率は有意に増加する。保健所において,時間帯は休日のみが正で有意な結果となり,休日に開催すると,選択確率は有意に増加する。医療機関での時間帯は有意でない。

収録刊行物

  • 医療と社会

    医療と社会 14 (4), 127-144, 2005

    公益財団法人 医療科学研究所

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (45)*注記

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