多摩丘陵および関東山地における非飛翔性哺乳類の種組成に対する森林の孤立化の影響

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タイトル別名
  • Effect of forest fragmentation on species composition of non-flying mammals in the Tama hill and Kanto mountain region
  • タマ キュウリョウ オヨビ カントウ サンチ ニ オケル ヒヒショウセイ ホニュウルイ ノ シュ ソセイ ニ タイスル シンリン ノ コリツカ ノ エイキョウ
  • Effect of forest fragmentation on species composition of non-flying mammals in the Tama hill and Kanto mountaion region

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本研究では,森林の孤立化が非飛翔性哺乳類の種組成に与える影響について明らかにすることを目的とした.調査対象地を,森林の孤立化の程度により,3つの孤立傾度(山地林,連続林,孤立林)に分類し,各孤立傾度あたり3ヶ所の調査地を選定した.2005年と2006年の4∼10月にかけて獣道に自動撮影カメラを設置し,非飛翔性哺乳類の種組成および存在量を分析した.各調査地における種の出現の有無をnMDSおよびクラスター分析により分析したところ,生息地利用タイプは(1)山地林に高い頻度で出現する山地性種,(2)山地林および連続林に出現する丘陵地性種,(3)山地林,連続林,孤立林のいずれにも出現する広域性種,(4)山地林および連続林に局所的に出現する局所性種の4タイプに分類された.また,孤立傾度が高まるにつれて種の豊富さは減少した.そのため,山地林や連続林は種の供給源として機能し,孤立林はジェネラリストの重要な生息地として機能する.生態的ネットワーク計画において,山地林や連続林はコアエリアとして作用し,孤立林はジェネラリスト的な哺乳類の拠点地区として作用すると考えられる.

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参考文献 (51)*注記

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