ファジィ理論による超音波診断支援システム : 確定法(非ファジィ化)に関する検討

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タイトル別名
  • Computer-assisted Diagnostic System for Ultrasonography Using Fuzzy Reasoning : -Consideration of Defuzzification Procedure-
  • ファジィ リロン ニ ヨル チョウオンパ シンダン シエン システム カクテイホウ ヒファジィカ ニ カンスル ケントウ

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抄録

著者らはファジィ推論を用いた超音波診断支援システムを開発してきた。このシステムではファジィ推論の確定法、すなわち非(脱)ファジィ化の方法として重心法を用いてきた。しかしながら、非ファジィ化には他にも方法があり、ファジィ推論を用いた診断支援システムでは確定法による影響が考えられるが、この点に言及した報告はほとんどない。そこで著者らは他の非ファジィ化についても検討した。この目的のため著者らは従来から採用してきた重心法以外に二分法、最大中心法、最大最大法、最大最小法を選択して比較検討した。その結果、重心法、二分法、最大中心法が適切な確定法であることが示唆され、最大最大法と最大最小法によって得られたaccuracyは他の確定法より有意に劣っていた。しかし、最大最大法によるsensitivity、及び最大最小法によるspecificityは他の方法よりも優れ、臨床的にsensitivity、或いはspecificityを重視する場合にはこれらの確定法も利用可能であることが示唆された。

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