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- 薄井 紀子
- 東京慈恵会医科大学附属第三病院輸血部, 腫瘍・血液内科
書誌事項
- タイトル別名
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- Ethics in clinical research—roles of ethical guidelines—
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説明
臨床研究の目的は, 疾病の発症機序・原因・病態の解明や治療・予防の改善につながる種々の知識・知見を習得し一般化させて, 医学・医療を進歩させることである. 研究者は, 研究参加者の人権保護および福利の配慮を最優先事項とし, 倫理的で意義ある臨床研究を遂行しなければならない. 過去に施行された非倫理的臨床研究の反省から策定された, ニュルンベルグ綱領, ヘルシンキ宣言, ベルモントレポートなどで提示された倫理的事項を踏まえ, 米国を中心に臨床研究の7つの倫理原則が打ち出された. すなわち, 臨床研究は, ①社会的および臨床的意義がある, ②科学的妥当性がある, ③適正な被験者選択をする, ④適正なリスク・ベネフィットバランスをもつ, ⑤独立した第三者による審査を受ける, ⑥インフォームド・コンセントを得る, ⑦研究参加者を尊重する, という7つの倫理要件を満たす必要があるとするものである. 国内の臨床研究の新しい倫理指針「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」では, 研究の基本方針のなかでこの7原則と同様の要件が示されている. これら倫理指針を遵守した臨床研究について検討する.
収録刊行物
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- 日本小児アレルギー学会誌
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日本小児アレルギー学会誌 30 (2), 198-205, 2016
一般社団法人日本小児アレルギー学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204474557184
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- NII論文ID
- 130005160478
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- ISSN
- 18822738
- 09142649
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可