農業用水の特性と今後のあり方
-
- 佐藤 政良
- 筑波大学農林工学系
Bibliographic Information
- Other Title
-
- ノウギョウ ヨウスイ ノ トクセイ ト コンゴ ノ アリカタ
Search this article
Abstract
新規ダムの建設が困難になっている状況の下では、農業用水の都市用水への転用がますます強く望まれることになる。本稿では、転用の推進には経済的な動機付けを含めた方策が必要であるといわれていることをふまえ、都市化による受益面積の減少が起こったときの農業用水の対応を、水利用の技術的な側面を中心に記述し、転用の実現には外部からの働きかけが不可欠であることを示した。<BR>また、都市化に伴う水質汚濁の進行によって農業用水の反復利用が放棄されてきたことが、本来余剰化するはずの水資源を余剰化させない根本的な原因であると指摘して、水資源の再開発を目標にした水質改善と反復利用の再興、強化を提案した。さらに渇水に際して、伝統的な農業用水が生活用水を優先し、高率の節水に応じるために支出する費用、労力等に対しては、生活用水側が補償する制度を作って、渇水時の調整を図るべきことを主張した。
Journal
-
- JOURNAL OF WATER AND ENVIRONMENTAL ISSUES
-
JOURNAL OF WATER AND ENVIRONMENTAL ISSUES 1997 (10), 1-8, 1997
JAPANESE ASSOCIATION FOR WATER RESOURCES AND ENVIRONMENT
- Tweet
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204480036352
-
- NII Article ID
- 40004864706
- 10016215325
- 130003632047
-
- NII Book ID
- AN10320708
-
- ISSN
- 18839398
- 09138277
-
- NDL BIB ID
- 5693102
-
- Text Lang
- ja
-
- Data Source
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- Abstract License Flag
- Disallowed