Shared Decision Making成立の促進要因 : 小児アトピー性皮膚炎患児の親の事例から

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タイトル別名
  • Factors Affecting Shared Decision Making between Parents Caring for Children with Atopic Dermatitis and Physicians
  • Shared Decision Making セイリツ ノ ソクシン ヨウイン ショウニ アトピーセイ ヒフエン カンジ ノ オヤ ノ ジレイ カラ

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説明

近年増加しているといわれる小児アトピー性皮膚炎(Atopic Dermatitis: AD)は治療法が複数存在し、専門家の間でも治療法に対して複数の意見が存在している。そのため、実際に治療選択を行う患児の親が、治療選択に迷うような状況にある。英国における研究では、AD患児の親は医師と患児の親双方が治療選択に関わるShared Decision Making (SDM)を希望しているが、実際の治療選択では患児の親が単独で治療選択に関わっている傾向にあるという。そしてこの希望と実際の乖離の要因のひとつとして、医師からの特定の内容の情報提供が不足していることが指摘されてきた。本研究では、特定の内容の情報提供以外にSDM成立の促進要因があるかを検討した。その結果、患児の親のステロイド忌避はSDM成立の阻害要因のひとつとなっているが、個別の経過に応じた情報提供がSDM成立の促進要因となりうることが示唆された。

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