最近の社会調査テキストにみる社会調査方法論とその課題

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タイトル別名
  • Methodological Discussions in Recent Social Research Textbooks
  • サイキン ノ シャカイ チョウサ テキスト ニ ミル シャカイ チョウサ ホウホウロン ト ソノ カダイ

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抄録

われわれは、1990年代後半に刊行された日本人著者による社会調査のテキストをレビューし、そこで展開されている社会調査方法論の特徴や課題を検討した。その中心的な結論は次のようなものである。(1)調査方法の分類について4つの分類軸を抽出した。そのうちのデータ収集の手段による分類と量的か質的かという分類の2軸をクロスさせた分類が、もっとも包括的かつ整合的と考えられる。(2)非統計的調査の実施手順に関する議論は相対的に不十分であり、議論の進展による一層の客観化が望まれる。その際、有意抽出法の一層の検討や、エディティング、アフターコーディング、集計、信頼性、妥当性といった概念の拡大適用も有用と思われる。

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