経時差分法を用いた腹部CT画像上の血管領域の抽出

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タイトル別名
  • Extraction of Blood Vessel Regions on the Abdominal CT Images Employing Temporal Subtraction Method
  • ケイジ サブンホウ オ モチイタ フクブ CT ガゾウジョウ ノ ケッカン リョウイキ ノ チュウシュツ

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抄録

近年,様々な画像解析技術が医療現場に導入されるようになった。特にHRCTは,有用性の高い診断システムの一つとして高い評価を得ている。腹部CT画像を用いた診断においても,高分解能を有するCT画像から,術前に患者の血管領域の構造を把握するなど,様々な用途で利用されている。これらの画像解析を行うには,対象領域のセグメンテーション技術が必要であり,領域抽出に関する研究が盛んに行われている。一方、2つの異なる時期に作成される画像からの差分演算を行い,変化部位を強調するための経時差分技法が用いられている。経時差分技法において最も重要視されているのは,過去画像と現在画像の正確な位置合わせを行うための画像変形(ワーピング)処理である。ワーピングが正確に行われていなければ,差分画像上において位置ずれによるアーチファクトが発生し,画質が低下するという問題が生じる。本稿では,従来用いられている2次元経時差分技法を3次元に拡張し,腹部MDCT画像に適用することにより,血管領域の抽出を試みる。提案する手法を実腹部CT画像4症例に適用した結果について述べる。

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参考文献 (13)*注記

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