長寿医療工学から見た低出生率の統計的考察

  • 松浦 弘幸
    国立長寿医療センター・研究所,長寿医療工学研究部
  • 根本 哲也
    国立長寿医療センター・研究所,長寿医療工学研究部
  • 野田 信雄
    国立長寿医療センター・研究所,長寿医療工学研究部
  • 中野 正博
    産業医科大学・保健情報科学

書誌事項

タイトル別名
  • Statistical Discussion on Low Birth Rate Based on Gerontechnology
  • チョウジュ イリョウ コウガク カラ ミタ テイシュッショウリツ ノ トウケイテキ コウサツ

この論文をさがす

説明

日本の合計特殊出生率が1.39を記録し,今現在もさらなる低下を続けていると考えられている.これは,現人口を安定して維持できる人口置き換え水準(replacement level)の2.1を大きく下回っている.「出生力の減退が人口減少をもたらし,また,人口の高齢化を引き起こす」,「これからは,衰退する社会だ」という意見がよく聞かれる.事実,人口減少社会は悪いイメージで語られる場合が多い.本論文では,生物としての根元である"産むこと=出生力"に照準を合わせ,「出生力はどのようにして決まり,出生力回復の処方箋はあるのか?」に関して色々の側面から考察を加え、統計データと、人口の推定式を用いて、将来人口を推計する。これを基に、人口減少を支えるにはどうすべきかについて議論する.

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (17)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ