マイクロエマルション-ベース-オルガノゲル

  • 宮田 勇
    Department of Physical Chemistry, Faculty of Pharmaceutical Sciences, Nagoya City University
  • 米勢 政勝
    Department of Physical Chemistry, Faculty of Pharmaceutical Sciences, Nagoya City University

書誌事項

タイトル別名
  • Microemulsion-based-organogels

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抄録

W/O型マイクロエマルションにゼラチンを添加して生成される新規ゲル (マイクロエマルションベースーオルガノゲル, MEBG) が, 1986年にLuisiらとEickeらによって最初に報告された。それ以来, MEBGの形成条件, 形成機構, 構造などの多くの研究がなされている。MEBGは熱可逆性の透明なゲルであり, その系内に水相領域とオイル領域が共存しており, 多くの反応性のある分子を共同的に可溶化することができる素材である。従って, 化学的, 薬学的な応用に対して, MEBGは非常に興味ある素材となっており, 応用研究も始められている。この総説では, まず, MEBGの形成条件, 形成機構構造の研究について記述した。次に, MEBGの物理化学的性質について記述し, さらに, MEOGの応用研究の例および応用への基礎研究について記述した。

収録刊行物

  • Oleoscience

    Oleoscience 1 (7), 743-755,723, 2001

    公益社団法人 日本油化学会

参考文献 (86)*注記

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