医学生における自覚的な耳鳴および聴覚問題

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  • Questionnaire Survey on the Subjective Tinnitus and Hearing Problems among Medical Students

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抄録

目的:医学生における自覚的な耳鳴および聴覚問題を明らかにすること。方法:一大学の2年次および3年次の医学生145名を対象に,2013年に実施した自覚的な耳鳴および聴覚問題に関する自記式アンケート調査結果について分析した。結果:1.過去の聴覚問題で最も高率であったのは耳鳴であった(11.1%)。2.現在,耳鳴がある医学生の割合は,13.2%であった。3.大音量で音楽を聴いた後に耳鳴がする医学生の割合は,10.4%であった。4.テレビ,ラジオ,CDプレーヤーなどで大音量の音楽を聴く頻度は,男子が女子より有意に高率であった(p<0.01)。5.耳鳴がある者とない者の間で,テレビ,ラジオ,CDプレーヤー,携帯音楽プレーヤーなどで大音量の音楽を聴く頻度,聴き続ける時間,普段聴取する音楽の音量の各割合に有意差はなかった。結論:過度な音量による音楽聴取が聴力障害を引き起こす警告や啓蒙は今後も重要な課題であると考えられる。

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