書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Psychotic Depression in a Patient with a Cardiac Pacemaker Successfully Treated with Modified Electroconvulsive Therapy
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説明
精神病性うつ病のペースメーカー患者(男性,66歳)に対して修正型電気けいれん療法(以下,mECT)を施行した。本症例は,55歳時に徐脈性不整脈に対してVVIペースメーカーが植込まれ,58歳時からはうつ病相を繰り返したため薬物療法を受けていた。65 歳時から抑うつ症状とともに被害的な内容の幻聴と妄想が出現し,薬物療法によって改善されないため,当科に入院しmECTが施行された。mECTに際しては,施行前の循環器内科による心機能評価,施行前後のペースメーカーの動作確認,施行前の患者と地面との絶縁,ペースメーカー破損時の循環器内科による支援体制の確立などに留意した。その結果,ペースメーカーの破損や誤作動もなく,mECTを安全に施行し十分な治療効果が得られた。したがって,薬物療法によって治療が困難な精神症状を呈するペースメーカー患者に対して,mECTは安全で有効な治療手段の一つであると考えられた。
収録刊行物
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- 総合病院精神医学
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総合病院精神医学 22 (1), 51-54, 2010
一般社団法人 日本総合病院精神医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204483801344
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- NII論文ID
- 10026721221
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- NII書誌ID
- AN10398829
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- ISSN
- 21864810
- 09155872
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可