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- 今井 竜也
- 金沢大学大学院社会環境科学研究科博士後期課程
書誌事項
- タイトル別名
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- Discussions on market for human organs for transplant in the U.S.A.
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説明
移植臓器の不足は日本のみならず、アメリカにおいても問題となっている。そしてアメリカでは、臓器売買を容認すれば、現在の慢性的な移植用臓器不足は解消するという観点から、臓器売買に賛成する意見も根強い。今回はその臓器売買賛成論者の中で、もっとも急進的な理論であると思われる「臓器マーケット」の設置を提唱している経済学者、ヘンリー・ハンスマンの論文「Market for Human Organs」(Cosimo Marco Mazzoni ed., A Legal Framework for Bioethics, Kluwer Law International, 1998, pp.145-159.)を紹介したい。臓器売買について賛成論を唱える論者が殆どいない日本から見れば、極めてナンセンスな理論のように思われるかもしれないが、彼の理論はその是非はともかくとして、相当に具体性のある実践的な提唱であり、アメリカにおける臓器売買賛成論の一形態として、きわめて興味深いものである。
収録刊行物
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- 生命倫理
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生命倫理 12 (1), 140-146, 2002
日本生命倫理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204483961344
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- NII論文ID
- 110004833325
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- NII書誌ID
- AN10355291
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- ISSN
- 2189695X
- 13434063
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可