ベンゾジアゼピン系薬の適正使用に向けた東京女子医科大学病院での取り組み
書誌事項
- タイトル別名
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- Proper usage of benzodiazepine in Tokyo Women's Medical University Hospital
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説明
<p>ベンゾジアゼピン(benzodiazepine:BZ)系薬は,ほぼすべての診療科で使用されている一方,依存性をはじめとする副作用のために,適正使用を促す対策が求められている。東京女子医科大学病院では,BZ系薬の適正使用啓発活動として,①啓発冊子の作成と配布,②職員対象の広報活動,③採用医薬品の見直しを行った。これらの活動は,精神科,薬剤部,医療安全対策室が協力して行った。啓発冊子の内容は,BZ系薬の名称,効果,副作用,中止の方法,不眠や不安への薬以外の対処方法,専門科受診の案内などとした。これらの活動の結果,当院でのBZ系薬の処方患者数は約18%減少した。また,処方せん発行患者数におけるBZ系薬の処方割合も約4%減少した。薬剤師を対象とした調査では,活動に対する問題は報告されなかった。BZ系薬の適正使用に向けた取り組みは,BZ系薬の処方患者数を減少させる効果があることが示唆され,大きな問題は生じないことが示された。</p>
収録刊行物
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- 総合病院精神医学
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総合病院精神医学 27 (1), 27-35, 2015
一般社団法人 日本総合病院精神医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204484573824
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- NII論文ID
- 130006394142
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- ISSN
- 21864810
- 09155872
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可