東京都立小児総合医療センター児童・思春期精神科の平成23年度診療状況

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タイトル別名
  • Clinical practice of Child and Adolescent Psychiatry Department, Tokyo Metropolitan Children's Medical Centre, in 2011

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説明

平成22年3月に小児科の総合病院の一部門としてスタートした東京都立小児総合医療センター(以下当院)の児童・思春期精神科の現状を報告した。平成23年度退院患者および平成23年度末入院患者合計692名のICD診断の診断分類を示した。広汎性発達障害(自閉症,アスペルガー障害,他の広汎性発達障害)が入院患者の45%を占めており,ほかに多いのは統合失調症,適応障害などであった。当院前身の子どもの精神科病院に比較して,平均在院期間は90日前後と大幅に短縮していた。入院治療が必要な患者の早期入院,早期退院がある程度実現されているが,長期の『育てなおし,育て上げ』的な入院加療が難しくなり,毎年4〜6月の病床利用率の低下が目立つなど今後検討していくべき課題も認められた。現在実施している児童・思春期精神科の後期臨床研修についても報告した。

収録刊行物

  • 総合病院精神医学

    総合病院精神医学 24 (3), 214-221, 2012

    一般社団法人 日本総合病院精神医学会

参考文献 (3)*注記

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