刺激等価性の成立におけるネーミング訓練と比較ノード訓練の機能

書誌事項

タイトル別名
  • Function of Naming Training and Comparison-As-Node Training on the Establishment of Stimulus Equivalence
  • シゲキ トウカセイ ノ セイリツ ニ オケル ネーミング クンレン ト ヒカク ノード クンレン ノ キノウ

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抄録

研究の目的 本研究では、ネーミング訓練と比較ノード訓練が刺激等価性の成立に及ぼす効果を検討した。研究計画 3群の群間比較と、2条件の個体内比較を行った。場面 各被験者は実験室の実験装置の前に座り、個別に実験を受けた。被験者 大学生13名。介入(フェイズ1)全被験者に対して線形構造による見本あわせ訓練を行い、5つのメンバーからなる3つの等価クラスが成立したかどうかをテストした。(フェイズ2)被験者をランダムにネーミング訓練群、比較ノード訓練群、統制群に分けた。フェイズ1と異なる刺激セットを用いて、各群に応じた訓練を行った。続いて、フェイズ1と同様に、見本あわせ訓練とテストを行った。行動の指標 正答率と反応潜時を指標とした。結果 フェイズ1では、どの被験者も刺激等価性は成立せず、ノード距離効果がみられた。フェイズ2では、ネーミング訓練群と比較ノード訓練群でノード距離効果のみられない刺激等価性が成立した。統制群では刺激等価性が成立しなかった。結論 比較ノード訓練はネーミング訓練と同等に刺激等価性の成立を促進させた。

収録刊行物

  • 行動分析学研究

    行動分析学研究 21 (2), 76-92, 2007

    一般社団法人 日本行動分析学会

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