ヘルスコミュニケーション

  • 蝦名 玲子
    株式会社グローバルヘルスコミュニケーションズ

書誌事項

タイトル別名
  • Health communication: Practical strategies for health promotion in community settings
  • ヘルスコミュニケーション : 集団的健康づくりに必要な実践戦略
  • ヘルス コミュニケーション : シュウダンテキ ケンコウズクリ ニ ヒツヨウ ナ ジッセン センリャク
  • ―集団的健康づくりに必要な実践戦略―

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説明

<p>目的:近年,地域組織活動やソーシャル・キャピタルの向上の重要性が研究・施策の両方において示されている.ヘルスコミュニケーションは効果的かつ持続可能な集団的健康づくりに役立つ.そこで本稿では,ヘルスコミュニケーションの定義及び,集団的健康づくりへの活用方法を解説した.</p><p>内容:解説のための事例には,健康教育とヘルスプロモーション実践者育成を目的とした3年制の市民大学とヘルスプロモーション実践者(大学卒業生)の地域組織を用いた.いずれも筆者が2005年からの4年間,アドバイザーとして関わった宮崎県串間市で,2006年から始まり12年経った現在もなお継続している活動である.本事業は,1)エンパワメントの連続体モデルに基づきデザインされたプログラム,2)社会認知理論に基づく教育方法,3)社会認知理論に基づく卒業後の支援体制,4)住民による健康格差問題へのポジティブなアプローチ,5)ヘルスプロモーションのアウトカムモデルを用いた評価の5つから成る総合的な戦略であった.本事業の健康教育とヘルスプロモーションへの効果は,ヘルスプロモーションのアウトカムモデルの4つの側面から確認された.また大学創設以来,計451名の卒業生を輩出してきた.</p><p>結論:健康教育の効果を高め,健康教育をヘルスプロモーションの実践へとつなげ,継続させるためには,ヘルスコミュニケーションの視点を持つことが重要である.</p>

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